先日、崇城大学のデザイン学科のプレゼンウィークで見かけた、学生さんのリアルなイラスト作品。
色々と話しを聞いたら、マウスもタブレットも使わず、MacBookのトラックパッドで描いたとのこと。
最近のトラックパッドの性能が上がったのもあるんでしょうが、正直タブレットなしでここまで描けるのには驚きました。
「先生、就職するならマウスに慣れてた方がいいんですか?」
以前、某デザイン学科の2年生の授業を受け持った時、生徒全員がほぼMacBook(AirやProは人それぞれ)でトラックパッドのみで制作作業していた。マウスを使ってるのは約20人中1人だけだった。
むしろマウスを使ってると「あいつカッコつけてやがる」という感じにさえなっていた。それぐらい少数派どころかレア物扱いだった。マウスは使っていた1人は男子生徒で、昔からパソコンを使っていたからマウスに慣れていたのもあるのだろう。
聞けば、背景として大学入学時にはノートパソコン購入が必須で大半がそこでMacBookを購入し、自分にとって初めてのノートパソコンになる学生も多いという。だから彼らにとってはカーソル操作のデバイスのデフォルトがトラックパッドなのだ。
ずっと大学入学まで手書きでイラストを描いてきた学生さんは、タブレットは自宅でイラストを描く時には使っているが、学校に持ち込んでくるのは課題が忙しいぐらい時だとか。
Photshopやイラストレーター、映像編集や3DCGも全てトラックパッドで作業してるとのこと。
そんな光景を目の当たりにして「皆、マウス使わないんだ、凄いな」と漏らしたら、
「(やっぱりマウス使えてたほうがいいのかな・・・?)」
「(えー、私使いきれないよ…)」
と教室内でヒソヒソ話がされたのを覚えてる。
休憩時間の雑談中に学生から「先生、就職するならマウスに慣れてた方がいいですか?」と聞かれ、答えに困ったこともある。
制作の腕さえあれば正直道具はなんでもいい。
ただ就職する会社にその道具があるかどうかはさすがに保証できない。
制作会社はまだまだディスクトップでマウスのところが多いんじゃないだろうか。
しかし今は、iMacでは外付けのトラックパッドがデフォルトになっている(マウスは選択制)ことを考えると、彼らが卒業して現場で活躍する数年後の未来、制作現場の風景は少し変わってるかもしれないな〜と思えた。
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