【書評】広告も変わったねぇ。


広告も変わったねぇ。
「ぼくと広告批評」と「広告の転形期」についてお話しします。

(天野 祐吉/著 インプレスジャパン/出版)

『広告批評』の天野祐吉さんと
広告業界で頑張ってる5人の方との対談形式で
これからの広告のありかたについて等が語られている。

天野さんは、広告業界にいながら(いるからこそ?)
テレビCMは、暴力性のある広告媒体
と表現しているのが面白い。

CMという、見たい訳じゃないものを
無理に見せようとするものだから

見た人が「見て得した(楽しんだ)」と思ってくれるよう
手みやげを用意するのが広告のクリエーターという存在。

特に、その見せかたが「暴力的」とも言える
テレビCMを見てもらうには
クリエーターの技にかかってくる。

ただ、天野さんの考えでは
広告には3つの役割があって

  • インフォメーション(商品についての情報)
  • レポート(利用者の感想)
  • オピニオン(企業の考え方を生活者に伝える)

テレビCMなどのマス広告は
オピニオンは得意だけどレポートは不得手だったり
限られた時間でしか放送されないことを考えると
インフォメーションも少ししか伝えられなかったりする。

レポートやインフォメーションの部分はWebで展開して
テレビCMには、生活者へのメッセージや挨拶など
感覚的なものに特化してもいいんじゃないかと
天野さんは考えてたりする。

広告はあいさつ

知ってる人にあいさつするのは難しくないけれど

見ず知らずの人に向けて
且つ、その人が振り返ってくれるか分からないという状況下で
あいさつをする、というのは確かに難しい。

でも、広告のつくり手はそんなことをしてるんだ
と思うと、大変さが少し分かってくる。

あいさつをする。

100人のうち誰かが振り向いてくれる。

振り向いた100人のうち誰かが共感してくれる。

そういうのが広告なんだ、と思うと途方も無いものだけれど
それだけに、繋がった瞬間の感動はたまらないだろう。

広告の原点はコミュニケーション。
それは、これからも変わらない部分だと思う。

☆余談
Webで感動したものに出会ったことが無い
と書かれてたのが、ちょっと悔しかった。

まだトコトンやってないだろう?
ということかもしれない。


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