9月4日(火) AIP Cafeにて
福岡UX勉強会(仮)Vol.2が開催されました。
第2回にして、浅野智さんをゲスト講師に迎えた特別編となりました。
twitterハッシュタグは #uxfukuoka です。
参加できなかった方からレポートでの情報共有の希望があったので
箇条書きではありますが、レポートとしてまとめました。
「ユーザビリティからユーザーエクスペリエンスへ」
HCDプロセスの国際規格 ISOの2011年の改定
これまでのユーザビリティー(UB)に加え
ユーザーエクスペリエンス(UX)が必要になった。
(HCD=Human Centered Design 人間中心設計)
開発の流れ
人間中心設計プロセスの順番を問わなくなった。
ユーザーが使う中で問題がでてきたら改善していく。
スマートフォンの普及がUXの必要性を加速
スマートフォンの台頭で、ユーザーの指向を細かく分ける必要性がでてきた。
モバイルファーストの
「なんでもできる から やりたいことをすぐできる へ」の考え方。
ユーザー調査
- フィールドワーク
- オブザベーション
- インタビュー
の3つ。
一番良いのは現地調査で参与観察(=自分も試してみる)
[☆おススメ]
インタビュー対象者は、自分自身では問題や不都合に気付いてない。
だから、アンケートをとれば真実が分かる、というのは誤り。
インタビューでは人は正直に答えなかったりするので
行動観察(エスノグラフィー)をする。
インタビューの対象者との信頼関係が築けると本音が聞ける。
(補足:ユーザー調査→ユーザー設定→ビジネス設定→構造化シナリオ→シナリオの視覚化 というプロセスでUXデザインは進めていきます)
シナリオの視覚化
ペーパープロトタイピング
暗黙値に頼らずメンバーと認識を共有するのにも効果的。
ストーリーボーディング
壁に上にユーザーのしたいこと
下にワイヤーフレームを貼って
UI(ユーザーインターフェイス)を考える。
アクティングアウト
実際にシナリオ通りにお芝居させると
ダメなところがすぐわかる。
[☆おススメ]
まとめ
クライアントに評価されないので費用はでない。
でも、やればやるほど社内にUXの知見が蓄積され
そのうちコストはかからないものになる
(ので、やった方がいいよ)。
ワークショップ
(※メモが間に合ってないので、うろ覚えです)
「お題1:自分があったら欲しいなと思う扇風機を描いてください(5分間)」
↓私が描いた絵。(ひどい)
「お題2:
(自分の身内の)誰が
(自分の家の)どこで
どんな感じで風を楽しむか
を文章にしてください」
始めは文章で書いて
その後に文章を元に絵を描きました。
お題1と2で結果が異なるのは
モノありきで発想するか
コトありきで発想するか の違い。
コトありきで発想するとシンプルなものになる。
勉強会を終えて
浅野さんから参加者へのアドバイス。
「仕様書よりもペーパープロトタイピング」
「書籍には肝心なことが書かれてない」
「正解はない」
それでも(いや、だからこそ?)勉強会で
ワークショップをやってみる価値はありそうだと思いました。
これからのUX勉強会の展開が楽しみです。
次回Vol.3はUXの事例紹介です。
(事例紹介できる方を募集しないとなぁ…)