1月20日(月) 夜に開催された
Think DESIGN#5
「Web・アプリにおけるユニバーサルデザインを考える会 1回目」
に参加しました。
https://think-design.connpass.com/event/160557/
Webアクセシビリティにはガイドラインがあるけど
Webのユニバーサルデザインは、現段階で特にガイドラインって規定されてないよね。
ユニバーサルデザインをWebやアプリに落とし込むって
実際どんなことを考えたらいいんだろう。
そういうのをデザイナー・制作者で話し合う場が欲しいね。
…ってことで企画された
「Web・アプリにおけるユニバーサルデザインを考える会」
第一弾は
ユニバーサルデザインの評価基準PPP(Product Performance Program)の
原則1にある3項目を深掘りしていきました。
ユニバーサルデザイン7原則
原則1:誰もが公平に使える
1-1 平等に使える
1-2 差別を感じない
1-3 選択肢が用意されている
(1-4 は時間の都合で議論せず)
1-1、1-2、1-3の3つのお題に対して
「Web・アプリに適応できるか?」を
チームに分かれてワールドカフェ形式で議論して
「できる・できない(なぜなら〜)」を発表していきました。
以下、私のチーム内で議論したことをまとめました。
(他チームの議論の内容は、そのうち参加者がまとめてくれる…はず)
「1-1 平等に使える」はWeb・アプリに適応できるか?
チームの回答
視覚・聴覚・触覚に絞れば適応できる。
解説
視覚:言語・文化の違いで伝わらないことは、絵文字・アイコン・ピクトグラムを活用する
聴覚:音声読み上げ・音声入力(Voice UI)を活用する
触覚:振動を使って伝える
余談
IoT(Internet of Things)まで範囲を広げたら、嗅覚・味覚も適応できそう。
「1-2 差別を感じない」はWeb・アプリに適応できるか?
チームの回答
作り手の知識次第でできる。
解説
「そもそも差別とは何か」を掘り下げて考えてみる。
「差別」と「区別」は違う。
「区別」は「分ける」を明記することで、説明されると納得感があるもの。
「差別」は納得感がない。なぜか?
「差別」は「無知・知らない」ことで生じる。
だから、まず作り手やサービス提供側は「知る」ことから始めないといけない。
差別の元となる「知らないこと」は多い。だから「知識のアップデート」が必要。
「知る」ことで「区別」できる。
「区別」に納得感があれば「1-2 差別を感じない」は達成できる。
余談
「上から目線のヘルプページってあるよね〜」という話題が出てました。
知らず知らず、ITリテラシーが高くない人を低く見てるのかもしれません。
利用者には伝わるので、自分自身が差別的になってないかチェックするのも大事です。
「1-3 選択肢が用意されている」はWeb・アプリに適応できるか?
チームの回答
できる。ただし全ての選択肢は用意しない。
解説
「○○ペイが多すぎる」問題。
選択肢が多すぎても、探し出す不便を生じてしまう。
該当サイト・アプリのペルソナを設定し、適切な選択肢に絞るも大事。
余談
「選択肢が多いのは良いこと。多いことでの不便はUIで解決する」
と他チームが発表していて、その考え方もナルホド!と思いました。
参加しての感想
正解は色々あっていいし、各々がずっと悩み続けることで
Web・アプリのユニバーサルデザインも進化できるんじゃないか?
…そんなことを感じる場でした。
Think DESIGNの「Web・アプリにおけるユニバーサルデザインを考える会」は連続企画なので
「ユニバーサルデザインについて知りたい」
「ユニバーサルデザインを切り口に、デザイン面の視野を広げたい」
「Web・アプリのデザインについてモヤモヤしてることを誰かと共有したい」
と思った方は
Think DESIGN のコンパスを見てね。
https://think-design.connpass.com/