周囲からたまに「ほめ上手」とほめられる筆者です。
先日、天神で行われたほめ達!検定3級、2級を受講し、見事3級を取得してきました!
幸運なことにワークショップの景品でTシャツもゲットしました!
ちなみに3級は受講すればほぼ全員受かる内容でした(2級は後日合否結果が送られてきます)
結論として、WebデザインやUIデザイン、UX、ファシリテーション研究会などで勉強してきたことに通じる点が多くありました。
「ほめる」を通じて、新しい知見や再確認や気づきを得られたことを紹介しつつ、ファシリテーションや授業で使える!今度勉強会で試したい!という視点でブログに書いてみます。
ほとんど箇条書きはメモになります。
もし間違いなどありましたらコメント or SNS経由で教えてください。
そもそも何故受講しようとしたか?
「自分はほめるのが向いてる。でも今までは感覚だったから理論的/体系的にちゃんと学びたい」
スタッフ全員がほめ達検定取得してる南福岡自動車学校がTVで紹介されてたのがきっかけでした。
ほめる行為自体はわりと自然体でやっているようで、周囲からほめ上手とたまに言われます。
が、それでいいのかと自問自答してた時期があったのでちょうどよい機会でした。
「2級まですぐに受かるだろう♫」と軽く見てた面もあったことを懺悔します
(めっちゃ奥深くて色々と学びなおさないといけないと痛感)
3級の気づき
アイスブレイクは起立&挨拶&握手
まず立って、周囲3-4人の方と「笑顔?で」挨拶しながら握手するようにアナウンスされました。
静けさに包まれた会場が一気に歓談と笑顔湧き上がりました。
ホントとても重要ですね。アイスブレイクのアイスブレイクというか。
事前に、席は2人1組で知ってる人とは隣に座らないように促されてました。初めて同士の方が学習効果が高いからとのこと。
ほめる → 脳力が上がる
「人」「モノ」「起こる出来事」の価値を発見して伝えること
同じ事実なのに見えてること見えてないことがある
「白いチームが何回パスしたか数えてください」
とバスケ中の動画でパスをカウントするワークショップがありました。
(有名な動画なのと、受講予定の方で先に見るとネタバレになるので「白いチームが何回パスしたか数えてください」で検索されてみてください)
- 実際にカウントし、正解を発表
- 日常で同じことをやってないか?
- ゴリラは仲間の応援、やりがい、生き甲斐、成長ではないか?見えてないのではないか?
- 最初からゴリラが見えてた人は、皆見えてるものだと決めつけてないか?
- ゴリラのような存在を周囲に教えてあげる
心の報酬
- 成長の実感
- 貢献の実感
- 自分は自分の心のマネージャー
ネガティブに見えるところもほめる言葉に変える
僕も普段の講義中などで気を付けてる点でした。
事例で挙げられてた方への見方は興味深かったです。
- いつもしかめっ面で悪い所ばかり言う気難しい方は、実は他の人よりも感受性が強いのかもしれない
- 傷つきたくないから心の壁を作ってる
- そこに気付いてあげたら優しい一面を見せてくれる
褒め言葉に変える例)
気が弱い ←→ やさしい、繊細
空気を読めない ←→ 人に流されない、主張を持ってる
落ち着きがない ←→ 元気が良い、行動的、積極的、回りを常に見てる
ショートワーク:寸劇
ほんの30秒ぐらいで終わるワークでした。
- ペア2人で朝早起きしてる方が旅行代理店受付役Aさん、もう片方が20代女性のお客の役Bさん
- 自動ドアの声マネ合図でスタート
- Bさん「母と一緒にハワイ旅行に行こうと思って」
- Aさんはなんと受け応えするか?
受け答え例)お母さんと一緒に旅行ですか、ステキですね〜
ここで大事なのは「何を価値とされてるか?」でした。
脳の活性化はアイディアを広げる=ファシリテーションと同じ目線
- 脳の思考停止を止め、脳を活性化し、アイディアを広げる
- 自分の価値に気付いてあげることで周囲の価値に気付けるようになる
- 若者の自己肯定感が高い人は半分切ってる??
「ほめる→脳の活性化→アイディアが広がる」
この辺りはファシリテーションとも同じで、ワークショップの講師時に僕が心がけてる点と共通点でした。
ほめることを導入した事例:社内人間関係の改善
- クライアントやお客様をほめるようになって、職場の人間関係も改善された(離職率が減った)
-視野が広がり気付きやすくなる
知覚的防御:よくない叱り方だと相手の心のコップを逆さまにされる
– ずっと叱られると人は知覚的防御する
– 知覚的防御とは心のコップを逆さまにする行為
– 相手のことは一切入ってこない
– 「何でお前は何度も同じミスをするんだ」は逆効果
成長しつ続ける人の共通点
- 知ってるか知らないかだけでなく「今の自分ができているかどうか?」の問い
- 自分に置き換えてみる、直接関係ないことからコロンブスの卵を見つける
- 3D(でも、だって、どうせ)を言わない
男性脳と女性脳の違い
- 男性は解決脳、女性は共感脳
- 最近の若い男性に共感脳が増えてきてるらしい
個人的に、若い男性に共感脳が増えてきたのはSNSが普及した効果なんじゃないかと感じました。
ワークショップ:ほめ言葉をたくさん書く
制限時間内(5分?)内にどれだけ思いついて書けるかで、頑張って40個書いたらいくつ書けたで同点1位に。見事、Tシャツをゲットしましたw
写真:豚骨あんどう(@nabura123da)さん
ビジネスモデルYOUのワークショップのために「ほめ言葉」を自分で資料まとめた(PDF)ことがあったので結構書けました。欲言えばもう少し頑張って50個は書きたかったw
なお資料は中学教師の方がまとめてくれたほめ言葉一覧 を参考にさせてもらってます。
参考)NLP資格セミナーリフレーミング辞典/ Taro-資料⑤⑥⑦ リフレーミング
全力の拍手
- 拍手される、認められる→前頭葉の活性化→アイディアの活性化
全力の頷き
- 笑顔で。時々上を向く
- 皆スマホで下を向きがち
ミニワーク:笑顔のミラー効果
ペアで相手の笑顔のキープを応援させる
↓
問:応援された方は、応援してた方の表情はどうでしたか?
ダメ出しは本能
- 焦った時に手に汗をかくのは、逃げるときに木や岩などから手を滑らせないようにする本能
- 襲ってくる相手から身を守るために、相手の弱点を探そうとするのも本能
- 間違いやダメ点が最初に目が行くのも仕方がないこと
これは新しい知見でした
ワークショップ:特定の人間を思い出してほめる
- 具体的に誰かを思い浮かび、紙にほめる点を書き出す
- 1分プレゼン 隣の人に説明する
- (プロのアナウンサーで400字話せる)
- 相手を思い出す、書き出す、他者に伝える(メモリー、アウトプット大事)
- 誰かを褒めてる時、人は自然と笑顔になる
- プロのカメラマンは「はい、チーズ」と言わず「心の中で大事な人を褒めて下さい」と言ってる。自然な笑顔が撮れる
自分に投げかける質問の質で自分の人生の豊かさが変わる
3S + 1:すごい!さすが!すばらしい! + ◯◯◯
ほめる言葉鉄板の3S+1
+1には、「そうくるか!」「惜しい!」などが入る
個人的には「ステキ!」「信じられない!」を足したい。
相手が間違った時は怒らず「そうきたか!」「惜しい!」と受け答え
- NG「何やってんだ!ちゃんと聞いてたのか!?」
- そうきたか、そうくるか、そっち!?惜しい!などで切り返す
- 【惜しい】はすぐ直せる何かのアドバイスを期待させるのでオススメ
ほめるコツ:ほめる、認める、アドバイス
ほめるは相手をコントロールすることではない
相手との関係性を改善するためのものである
ほめる時に心がけないといけないことですね
ワークショップのフェイント
これはとても面白い試みでいつかどこかで試しますw
- ほめリレー:まず会場全体で一番右列から左列まで隣の人を順にほめていき、最後までやって会場拍手
- 講師「次は逆順にもう一度やりましょう。ほめるに1つプラスして、相手の直した方がいいところを指摘してあげてください」
- 『えー!?なんでえー!?』と声が会場からあがり、実際にはしないことを告げられ皆ホッとする
- 指摘は相手を見る視野が狭まる、ほめる方が言いやすい
見事に騙されましたw
『ほめると安心して考えられる機会とチャンスの場に変わる』
ファシリテーションの場づくりと共通ですね
優れたリーダーの条件は場づくり、とのこと
ほめ達!式、話の聴き方 8つのポイント
ファシリテーションにも通じるものばかり。
「⑤メモををとる」は相手と共有する形がいいですね。
愛することの反対は無関心 by マザー・テレサ
人に関心をもって接するのが大事。
ちょうどFDNSのオリエンテーションの中で他己紹介というヒアリングのワークショップをやったのですが、「相手に関心を持つ」がテーマだったのでタイムリーでした
ほめる漢字は2つある
- 【褒める】 衣の間を保つ、衣の中の心を保つ
- 【誉める】 名誉 光の上に言葉
叱る時の魔法の言葉「今日はどうしたの?」「あなたらしくないよ?」
相手を心配してること、いつも見てることを暗に相手に伝えられる
より良く成長して欲しいという想いからの言葉なので、心のコップは上向きになり次に続ける指摘を聞いてもらえるようになる
ペーパーテストを受講後、無事3級認定証をゲット
2級の気づき
続けて2級の検定対策を受講し、その後に検定試験(ペーパーテスト)を受けました。
ほめる人に起きる効果
短期視点
アイディアが湧く / 発想が広がる
長期視点
プラスの引き寄せが強くなる / 偶然の幸運「引き立てられ力」が上がる
この話を聞いて、解明! 運がない人は、なぜ運がないのか | プレジデントオンライン の記事を思い出しました。
周囲を見ても「運がいい人」は法則は当てはまっているし、思い浮かべたら皆さんとてもほめ上手(相手を観察して認めて成長を信じてくれてる)ばかりですね。
ほめる行為とは:すべての人の可能性、価値、成長を信じることである
腑に落ちた言葉でした。
学生と接していると、可能性と成長しか感じられません。
ファシリテーションしてても、ほめるところしか見つかりません。
ほめるには「誰が
言うか」が大事
「お前に言われたくない」となったらおしまい
そのためにはほめる人間も常に人間力の向上に努めること
職場において:働くこととは「成長と貢献の実感」すること
成長の実感、貢献の実感を見える化し評価してあげられることが今のリーダーに求められてる
Know Why = 使命
- know how :ノウハウ 誰でもできるようになるやり方
- know who :ノウハウを知っている人
- know why :使命
究極のほめる
自分の命に、生きてることに感謝すること
知覚差異とラベリング
- 人の視点や発想には違いがあることを知る
- ラベリングを取り外して物事を見れるように
- 「ほめ脳」になり「ラベリング」をやめると、「心の視野」が広がって価値や感謝が見つけやすくなる
デザイン思考にも通じる点がありました。
チームビルディングで大事なことは場作り
- 個性の違いを認め、活性化を導くリーダーシップ
- ファシリテーション
チャンクのコントロール
- チャンク:塊
- チャンクが大きい言葉はエネルギーが高く、再現性が低い
- 愛や絆など理念などに使われる
- チャンクが小さい言葉には再現性が高く、エネルギーが低い
- マニュアルなど具体的な指示に落とし込んである
- 相手に応じてチャンクをコントロールすること
ほめ達効果 = ピグマリオン効果 + 脳の人称システム
ピグマリオン効果(ピグマリオンこうか、英: pygmalion effect)とは、教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。 別名、教師期待効果(きょうしきたいこうか)、ローゼンタール効果(ローゼンタールこうか)などとも呼ばれている。
ピグマリオン効果 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ピグマリオン効果
ピグマリオン効果は知ってはいましたが、知ってるだけでした。講義中に改めて聞いて「もしかして無意識にやってたかも?」とハッとなりました。
思い浮かんだのは非常勤講師でのワークショップ担当した学生達に対して。
「皆優秀!」「ほめることしかない!」「このクラスは当たりだ」と生徒たちにも他の周囲にも僕は自然に話してました。ひょっとしたら「セルフ・ピグマリオン」(自分で自分を騙していた)なのかもしれませんw
「脳の人称システム」は「脳は潜在意識で一人称しか理解できない、脳科学的に証明されてる」という説明でした。これはとても興味深かったので後でまた調べてみます。
(紹介してるサイトは多いのですが根拠になってる論文とか書籍とか見つけきれなかった)
ほめっぱなしの罪
ほめっぱなしの罪とは、
ほめて上がったモチベーションの使い途を教えないこと
気を付けます。
やる気が上がったままだと人は天狗に成り勝ちです。
そのやる気に見合った適切な大きさの課題や次のステップを提示することも忘れないようにしないといけません。
ほめ例
「君は凄いね、ソレができるように成長したんだ。
加えてアレもできるようになるともっと素晴らしいだろうね。」
自己効力感を高めるには
自己効力感(じここうりょくかん)またはセルフ・エフィカシー(self-efficacy)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できるかという可能性の認知。 心理学で用いられる。 カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱したもので、原語はself-efficacy。「
自己効力感 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/自己効力感
自己効力感は『自分はやればできる人間だ』と実感できること
自己効力感を高めるには以下の4点が大事
- 1 成功体験
- スモールステップから小さな成功を
- 2 モデリング(代理体験)
- 観察学習、代理強化ともいうそうです
- 「あの先輩は昔ダメだったけどこうやって成長していったんだよ」などの成功事例も提示してあげる
- 3 言語的説得
- 4 不安や恐怖を無くす
上記を意識して、人をほめて、人の成長を促してあげる、ということかな?
他気づき
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
by 山本五十六名言集|山本五十六.net
大好きな言葉でしたが、まだまだ理解が足りてませんでした汗。
精進します。
ジョハリの窓 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョハリの窓
ジョハリの窓(ジョハリのまど、英語: Johari window)とは自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方。 ジョハリの窓の誕生[編集]. 1955年夏にアメリカにて催行された「グループ成長のためのラボラトリートレーニング」席上で、サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham) が発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」を後に「ジョハリの窓」と呼ぶよう …
これは知りませんでした。調べてみるととても面白そうな診断テストもあるようです。学生の自己を見つめ直すワークショップの時に使うと良さそうです。
参考:ジョハリの窓で自己分析 | 自己分析診断テスト「ポテクト」
受講に関して
午前に3級、午後に2級のスケジュール。
3級は誰でも受講可能、2級は3級取得が受講条件だったので同じ日に2級まで受講可能でした。
また3級しか申し込んでなくても当日2級申込みもOK。
受講料は?
3級が5400円(セミナー参加費、検定料、認定証登録料、発行料含む)
2級が10,800円(再受験 5,400円)。
支払いは銀行振込のみ(クレジットカードが使えると便利なんだけどなー)
参考書籍/リンク
ほめる生き方 – 西村貴好 – Google ブックス
今日の2級の講師の方の書籍で、中身が一部読めました。
まとめ・所感
ほめるとは相手をよく観察し、認めてあげて、成長と価値を信じてあげることなんだなと実感。
今まで天然?でやっていてことが理論的に言語化できた部分があってとても良い勉強になりました。
ファシリテーションにも通じる、応用できるインプットがたくさんありましたので、ワークショップや授業を行う時があれば受講生のやる気/モチベーションを上げる時に積極的に活用し、成長促進に繋げたいと思います。
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